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PET/CT検査とは

PETとはPositron Emission Tomography (ポジトロン・エミッション・トモグラフィー、陽電子放射断層撮影)の略称です。ポジトロン(陽電子)という放射線を出す物質を含んだ薬を注射し、そこから出る放射線を検出することにより、薬の体内分布を画像にします。

PET検査には使用する薬によって様々な種類があります。
現在は『FDG(フルオロデオキシグルコース)』というブドウ糖によく似た薬を用いたFDG-PET検査が中心となっています。がん細胞が正常な細胞よりも多くのブドウ糖を取り込むことを利用し、がんを見つけることを目的としています。
2002年4月にFDGによるPET検査が保険診療として認められ、PET検査ががん診療に用いられる機会が急増しました。現在、わが国で実施されているPET検査のほとんどがFDGを用いたがん診療です。 このようにPET検査は病院で行う検査になってからの歴史は浅いのですが、がん診療の中で一般的な検査になりつつあります。最近ではテレビドラマの中でもがんを患った人物が受けるべき検査として取り上げられるようになってきました。

どんな人が検査を受けるの?

PETとはPositron Emission Tomography (ポジトロン・エミッション・トモグラフィー、陽電子放射断層撮影)の略称です。
ポジトロン(陽電子)という放射線を出す物質を含んだ薬(放射性薬剤)を投与し、そこから出る放射線を検出することにより、薬の体内分布を画像化します。 使用する放射性薬剤によってPET検査には様々な種類があります。現在、最も広く利用されているPET薬剤はFDGであり、正確には18F-FDG(18F-fluorodeoxyglucose、フルオロデオキシグルコース)と言います。この18F(フッ素18)からポジトロンが放出されます。
FDGはブドウ糖によく似た薬であり、ブドウ糖代謝の盛んなところ、たとえば脳や心臓などの正常臓器、腫瘍や炎症などの病気がある部位に集まります。FDGが集まったところからは放射線が出てきます。この放射線を体外から検出して、ブドウ糖の代謝を反映した画像をつくり、病気の存在を診断します。

一般的にPET検査はがんの精密検査としておこなわれており、がんと診断された方、がんの治療後の方が検査の対象になります。
がんを治療するためには、がんの広がりや部位を治療前に正確に診断することが必要です。その上で手術、抗がん剤による化学療法、放射線治療などの治療法を選択します。
がんは治療後に再発することがありますので、全身の評価にPET検査が役立ちます。特に予想していなかった部位の再発診断に優れていることが知られています。 がんの早期発見を目的としたPETがん検診もおこなわれています。1回の検査でほぼ全身をスクリーニングすることができ、従来の検診方法では見つけにくいとされていたがんも発見することが可能です。
がん以外の病気では心サルコイドーシスや大型血管炎(高安動脈炎、巨細胞性動脈炎)において、炎症部位を診断する目的でPET検査が活用されています。
ただし、健康保険の対象となる病気は厚生労働省によるガイドラインにより決まっています。がん検診は健康保険の対象にはなりません。

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