Q&A
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PET/CT検査を受けるとどれくらいの被ばくを受けますか?
A
- 私たちは普通に生活していても宇宙線や大地などから放射線を浴びています。これを自然放射線といいます。場所により異なりますが、日本も含めた世界の被ばく線量は1年間平均で約2.4ミリシーベルトです。
- PET検査で使用するFDGに含まれる放射性物質は微量であり、人体にほとんど影響がないと言われています。
- PET検査1回あたりの被ばく線量は2.0~5.0ミリシーベルトであり、年間の自然放射線量と同等から2倍程度です。
- PET/CT検査ではCTによる被ばくが加わりますので、さらに2~3倍になりますが、それでも健康被害の心配はない線量です。
- また、PET検査による被ばくは、FDGの投与量で決まります。
- 体重の少ない方はFDG投与量も少なく、被ばくも少ないのですが、体重の多い方は多くのFDGを必要としますので、被ばくも多くなります。
- FDGの主な排出経路は尿であり、注射された直後からFDGは尿の中にどんどん排泄されています。
- 検査当日にいつもよりも多めの水分をとり、排尿をうながすように説明させていただいています。これには余分なFDGをすみやかに体外へ排出させ、被ばくを低減させる意味があります。