Q&A
19
どんな人がPET/CT検査を受けるのですか?PET/CT検査の対象になるのはどんな方ですか?
A
一般的にPET/CT検査はがんの精密検査としておこなわれており、がんと診断された方、がんの治療後の方が検査の対象になります。
(1)がんと診断された方
がんを治療するためには、がんの広がりや部位を治療前に正確に診断することが必要です。その上で手術、抗がん剤による化学療法、放射線治療などの治療方法を選択します。
がんの治療前にPET/CTを用いて全身の検査をおこなうこと(これを病期診断といいます)によって、より適切な治療法が選択できるようになります。
(2)がんを治療された方
がんは治療後に再発することがありますので、全身の評価にPET/CTは有用な手段になります。特に予想していなかった部位の再発診断に優れていることが知られています。
また、がんの治療後に抗がん剤の効果を確認したり、治療効果を予測したりすることにも使われます。
悪性リンパ腫においては、PETを用いた治療効果判定が国際基準に採用されています。
(3)がん検診
がんの早期発見を目的としたPET/CTがん検診もおこなわれていますが、これは健康保険の対象にはなりません。自費診療になります。
1回の検査でほぼ全身をスクリーニングすることができ、従来の検診方法では見つけにくいとされていたがんでも早期に発見することが可能です。
(4)がん以外の病気
てんかん、心疾患(虚血性心疾患、心サルコイドーシス)、大型血管炎(高安動脈炎、巨細胞性動脈炎)の方も対象になります。ただし、健康保険の対象となるためには厳しい要件があります。