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集中治療科

集中治療科のご紹介

集中治療科は高度急性期医療機関である当院の集中治療室(ICU/E-ICU)において、各診療科・各職種と横断的かつ有機的な連携を構築して、24時間365日絶え間なく最善最良の医療・ケアを提供することを目的として診療を行っています。
本館5FICU12床及び救命救急センターに属する外傷センター棟2FE-ICU10床の計22床を統括して管理運営する独立した中央診療部門として機能しています。また2022年度よりE-ICUに隣接して救命救急病棟(E-HCU 20)が新設され、急性期総合診療を担う診療チームの一翼としての役割を担うべく活動を行っています。
集中治療室の運営形態は入室全例に原則集中治療科が併診を行うmandatory critical care consultationの体制をとっています。病態・重症度・時間帯に応じて介入強度を各診療科と協議し、提供する医療・ケアを診療チーム全体で常に最大化できるよう診療に当たっています。
緊急入院や緊急手術の絶えない“The busiest hospital”ですが、集中治療室に入室される患者様及びご家族の方々の不安を最大限軽減し、早期回復に向けた支援を行い、安全かつ過不足のない高度急性期医療を受けて頂ける環境の維持に尽力しています。

診療体制

専従の集中治療医9名(専門医6名)と他診療科からのローテート医師によって、各ユニットに最低医師1名が24時間365日常駐する体制を構築しています。
ICU/E-ICUともに2:1の看護体制を引き、特定集中治療管理加算1の病床として認定されています。
集中治療領域専門/認定を含む看護師、専従/専任の薬剤師、臨床工学士、栄養士、理学療法士と多職種診療チームを形成し、カンファレンスや回診を通して診療方針の共有を行っています。

診療内容

成人の重症患者診療全般を行っています。ICUでは大手術術後(心臓血管外科術後等)及び一般病棟での治療中に病状が悪化した患者様(ショック・呼吸不全等)の診療を中心に行っています。一方E-ICUは救命救急センター機能を担う病床として運用しており、緊急入院を要する重度の内因性緊急病態(敗血症・呼吸不全・外科的緊急疾患・循環器救急疾患・脳卒中等)、外因性緊急病態(中毒・外傷・熱傷・環境障害等) 、心肺停止蘇生後の患者様の診療が中心となっています。
院内の最重症者はICU/E-ICUに集約されており、集中治療科として全領域の重症患者診療に横断的に関わっていることが特色です。複数の臓器に渡ってサポートを要する患者様の割合が高く、呼吸補助(人工呼吸器/VV-ECMO)・循環補助(IABP/IMPELLA/VA-ECMO)・持続的/間欠的腎代替療法・血漿交換等の高度な医療機器を使用した治療が安全に行える体制を整えています。
2023年度の入室患者総数はICU1204件E-ICU963件でした。2024年度より本邦の重症患者データベースであるJIPAD(Japanese Intensive care PAtient Database)への登録を開始する予定で、診療の質の更なる向上のための環境構築を進めています。

院内急変対応(Rapid Response System/RRS)

Shonan Kamakura In-hospital Medical Emergency Team(SKIMET)と称して、救急総合診療科/救急調整室と協働した院内急変対応活動を行っています。
集中治療科は、主に病棟部門の院内急変対応を担当しており、RRS担当看護師との連携を通じて予期せぬ急変を未然に防止する活動や、24時間体制で適切な急変対応ができる体制の構築に取り組んでいます。

教育体制

トップクラスの救急患者診療数を背景に、各診療科の急性期医療に対するアクティビティは非常に高く、典型例から希少例まで多種多様な重症病態の診療を経験できる環境にあります。一方で診療科によっては最先端の高度医療を提供しており、市中病院としては珍しい疾患群の診療に携わる機会もあります。
各診療科・各部門との垣根が非常に低く、”patient first”の共通認識でスムーズに診療を進めることができる点が当院の最大の特性です。初期・後期研修医が常にローテートしている環境のため、病態評価・介入判断や基本手技習得といったon-the-jobでの教育はもちろんのこと、レクチャーやシミュレーション等の教育も提供しています。
ジャーナルクラブ等の勉強会を通して最新の医学情報の習得に努めており、日常診療に還元しています。臨床研究や大学院進学も支援しており、アカデミックな活動を臨床と並行して行っていける環境を整備しています。
集中治療専門医取得を目指してトレーニングする医師もここ数年で増加傾向となり、グループ内外の複数の施設と連携した研修体制を開始致しました。重症診療の核となりハブとなる俯瞰的な視野を持つ集中治療医の育成を目指しています。

施設認定

日本専門医機構認定集中治療科専門研修施設

スタッフ

小山 洋史
小山 洋史/ 富山医科薬科大学(2003年卒業)
副院長、急性期総合診療センター センター長、集中治療科部長
経歴 福岡徳洲会病院にて初期臨床研修・循環器内科、熊本赤十字病院救急科、自治医科大学附属さいたま医療センター麻酔科集中治療部、救急科を経て、2019年より湘南鎌倉総合病院集中治療科
資格

集中治療科専門医・日本集中治療医学会評議員、救急科専門医、修士(Clinical Tropical Medicine)、Diploma (Tropical Medicine and Hygiene)

詳細
大木 伸吾
大木 伸吾/ 熊本大学(2008年卒業)
医長
経歴 熊本労災病院にて初期臨床研修、熊本赤十字病院救急科、前橋赤十字病院集中治療科・救急科、京都医療センター救命救急科、広島大学病院救急集中治療科を経て、2024年より湘南鎌倉総合病院集中治療科
資格 集中治療科専門医、救急科専門医、認定内科医、呼吸療法専門医、博士(医学)、医療経営・管理学修士(専門職)
詳細
綱野 祐美子
綱野 祐美子/ 高知大学(2008年卒業)
医長
経歴 徳島大学病院にて初期臨床研修修了、徳島大学病院救急集中治療部、徳島県立中央病院集中治療部を経て、2022年4月より湘南鎌倉総合病院集中治療科
資格 集中治療科専門医、救急科専門医、日本DMAT隊員
詳細
佐藤 瑞樹
佐藤 瑞樹/ 東北大学(2010年卒業)
医長
経歴 山形県立中央病院にて初期臨床研修・救命救急センター、自治医科大学附属さいたま医療センター麻酔科集中治療部、倉敷中央病院救急科・集中治療科を経て2021年より湘南鎌倉総合病院集中治療科
資格 集中治療科専門医、救急科専門医
詳細
鱶口 清満
鱶口 清満/ 熊本大学(2014年卒業)
経歴 湘南南鎌倉総合病院にて初期臨床研修、救急科後期研修修了、2021年より湘南鎌倉総合病院集中治療科、2023年より横浜市立大学大学院データサイエンス研究科ヘルスデータサイエンス専攻博士後期課程在籍
資格 集中治療科専門医、救急科専門医臨床研修指導医、修士(ヘルスデータサイエンス) 、YOKOHAMA D-STEP(Data Scientist Education Program)
詳細
羽田野 博葵
羽田野 博葵/ 名古屋市立大学(2016年卒業)
経歴 湘南鎌倉総合病院にて初期臨床研修、救急科後期研修修了、2022年より湘南鎌倉総合病院集中治療科
資格 集中治療科専門医、救急科専門医、消化器内視鏡専門医
詳細
宮下 紗知/ 大分大学(2017年卒業)
経歴 八戸市立市民病院にて初期臨床研修、救急科後期研修修了、2023年より湘南鎌倉総合病院集中治療科
資格 救急科専門医
詳細
澁谷 大樹
澁谷 大樹/ 杏林大学(2018年卒)
経歴 湘南鎌倉総合病院にて初期臨床研修、救急科後期研修終了、2024年より湘南鎌倉総合病院集中治療科
資格 救急科専門医
詳細
八百 佑樹
八百 佑樹/ 大阪医科大学(2018年卒)
経歴

洛和会音羽病院にて初期臨床研修、救急科後期研修終了、2024年より湘南鎌倉総合病院集中治療科

資格 救急科専門医
詳細
神尾 直
神尾 直/ 日本大学医学部(2008年卒業)
非常勤スタッフ
経歴 群馬大学医学部附属病院、国立病院機構西群馬病院、前橋赤十字病院、自治医科大学附属さいたま医療センターを経て2018年より湘南鎌倉総合病院集中治療科、2024年より自治医大附属さいたま医療センター麻酔科集中治療部
資格 集中治療科専門医、総合内科専門医、血液専門医、博士(生命医科学)、早稲田大学招聘研究員
詳細
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