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2015年

腎臓病総合医療センターブログ メニュー閉じる開く

<Vol.73>【第90回神奈川腎研究会】

こんにちは。リハビリテーション科の福田真也と申します。

11月22日に横浜市関内にある神奈川県総合医療会館で開催された第90回神奈川腎研究会にて「リハビリ介入の有効性について~腎臓病患者の在院日数に関与する因子の検討~」というテーマで発表させて頂く機会を頂きました。今回参加させて頂いた神奈川腎研究会は、腎疾患診療に携わる多くの職種が参加している学会です。

リハ_福田

私事ではありますが、学会での演題発表は今回が初めてで、とても緊張しました。今回の演題発表を行うにあたり、小林副院長、日高部長をはじめ、腎免疫血管内科の各先生にご教授頂き、無事に発表を終える事ができました。

心強い仲間

みんなで

皆さんのおかげです。

その他の発表では医師、看護師、臨床工学士、管理栄養士など普段リハビリだけの学会では聞くことの出来ない多くの職種の発表を聞くことができました。他職種と関わり、包括的にリハビリを実施していかなければいけないと再確認させられました。

今回の学会を通じて、様々な経験をさせて頂きました。今後も腎臓病患者さんのため、より良いリハビリを提供できるように精進していきたいと思います。

リハビリテーション科
福田 真也

<Vol.72>【2015年アメリカ腎臓学会】

持田です。先日アメリカ腎臓学会に参加し、ポスター発表をしてきました。

今年のアメリカ腎臓学会はサンディエゴのコンベンションセンターで開催されました。サンディエゴはアメリカ西海岸にあり、日本との時差は約17時間の場所にあります。そのため1 1月の夜の気温は10度ぐらいで少し肌寒く上着がいりましたが、昼間は20度ぐらいで暖かい気候でした。コンベンションセンターの周りには綺麗な店やレストランが多く立ち並んでいるため、学会の休憩時間はみんな外に出かけ食事をし、また学会の会場に行くという感じの楽しい町でした。

アメリカ腎臓学会

アメリカ腎臓学会

学会は2日間のearly programと4日間とannual meetingで構成されていました。
Early programは勉強会で、病理、電解質、Critical Care、透析、移植などの多彩な項目がありしたが、僕はその中の腎病理の勉強会に参加してきました。
勉強会では有名な先生(例えばDiagnostic Atlas of Renal Pathologyの著者のAgnes FogoやDiagnostic Pathology: Kidney DiseasesのRobert B Colvin、2012年のchapel Hill分類改訂を執筆したJ. Chrles. Jennette など)が講義をしてくれ、その後コンピュータ上で実際に病理写真を見て、わからない所を質問していく内容となっていました。教科書に載っている先生たちと触れられてわかった気になってしまいましたが、復習をしないといけませんね(笑)
annual meetingでは主に今回自分が発表した腎動脈狭窄に関連する高血圧の勉強をしてきました。高血圧のSPRIT試験の情報や腎動脈神経遮断術の最新情報、そして小林先生の師であるVenkatachalam先生の講演などなど勉強させていただきました。大変有意義な6日間でした。日々精進。

腎免疫血管内科
持田 泰寛

<Vol.71>【 第9回国際血液透析学会~クアラルンプール】

2015年9月13日~9月16日の4日間、マレーシアのクアラルンプール(KL)において第5回国際血液透析学会が開催され、小林先生と石岡が参加し発表して参りました。

マレーシアは高温多湿の熱帯雨林気候で、年間の日中平均気温は27~33℃と1年中真夏のような気候が特徴で、学会期間中も蒸し暑さが続いておりました。

ペトロナスツインタワー

国際会議場から見えるクアラルンプールの象徴ペトロナスツインタワー

会場の国際会議場は、繁華街BukitBintanからも徒歩10分程度と近く、City parkやKLの観光名所ツインタワーが隣接しており、会場の地下には市民に人気の水族館やフードコートがある等、観光名所の一つとなっております。

国際血液透析学会

石岡は小林先生のご指導のもと「透析患者のPAD新規発症とMIA症候群」について、透析医療における栄養障害の重要性について検討した内容を口演で発表して参りました。

世界各国の発表を聞き、日本の透析医療のレベルの高さを改めて実感させられた内容もありました。

今回の学会を通じて様々な経験をさせて頂き、今後臨床現場に還元できるようさらに努めて参ります。

腎免疫血管内科
石岡 邦啓

<Vol.70>【 湘南鎌倉CAPDの会学習会】

2015年8月29日、当院に腹膜透析で通院される方々及びご家族の方が運営される『湘南鎌倉CAPDの会』の学習会が当院で行われました。

学習会には20名近い方が参加され、最初に石岡より「透析療法の現況」「腹膜透析の検査データの見方」について約1時間の講演を行った後、質疑応答を約40分間行いました。

質疑応答では、腹膜透析の除水の変動、HDに比べPDが少ない理由、新しい透析液「ニコペリック」「レギュニール」について等々数多くの御質問を頂きました。

また、患者さんにとって大きな問題である使用済み透析液バックの廃棄方法についても質問がありました。

鎌倉市はごみ有料化の為に廃棄の負担が大きく、現在同会会員の方が行政に掛け合って頂いているところです。

CAPD風景

質疑応答の一場面

湘南鎌倉CAPDの会は春の旅行会、夏の学習会に加えて定期的な情報交流会を日々行っております。

今年5月の伊東温泉での旅行(今回で13回目)には石岡と当院看護師も参加させて頂きました。

今後も同会の活動には当院スタッフが協力させて頂き、より良いPD ライフが送れるようサポートしていく所存です。

腎免疫血管内科
石岡 邦啓

<Vol.69>【 第24回日本心血管インターベンション治療学会】

2015年7月30日~8月1日の3日間、最高気温36度の福岡において第24回日本心血管インターベンション治療学会が開催され、当院循環器科からは齋藤滋先生、松実先生をはじめ多数の先生方が発表され、当科からは石岡がパネルディスカッションにて発表して参りました。

会場のヒルトン福岡シーホーク

会場はヒルトン福岡シーホークと福岡ヤフオクドームと大規模な2会場で、壮大かつ開放的なドーム内の会場では「熱い」discussionが繰り広げられておりました。

福岡ヤフオクドーム

もう一つの会場:福岡ヤフオクドーム内では飛行船が旋回しておりました。

パネルディスカッション『透析患者に対するPCI:限界と今後の可能性について』では、あかね会土谷総合病院 塩出 宣雄 先生と名古屋第二赤十字病院の七里 守 先生が座長をお務めになり、土谷総合病院の大塚先生、東京女子医大の山口先生等6名の演者の先生が発表されました。

石岡は「透析患者の血管石灰化と予後」について、CKDの早期の段階で動脈硬化は進行しており、透析患者の冠動脈石灰化には微小炎症やアシドーシスが独立した危険因子であるという自験データをふまえて発表致しました。

討論では腎臓内科医・透析医の立場から冠動脈疾患について意見を述べましたが、他の先生方のご発表・ご意見を拝聴し、透析医療による疾患予防の重要性について感じさせられました。

腎免疫血管内科
石岡 邦啓

<Vol.68>【第58回日本腎臓学会に参加しました!】

毎年6月には腎臓内科医にとって大きな学会が2つあり、それは日本腎臓学会と日本透析医学会です。
今年の日本腎臓学会は6月5日から7日まで名古屋国際会議場でありました。テーマは”腎臓学の未来“です。

第58回日本腎臓学会学術総会

当院からは口演で4題、ポスターで2題が採択されました。
なかでも、またまた真栄里先生の演題が優秀演題賞に選ばれました!おめでとうございます。

真栄里先生、おめでとう

名古屋国際会議場には”幻のスフォルツア騎馬像“という、とても巨大なオブジェがありました。
なんでもレオナルド・ダ・ヴィンチがミラノ領主からスフォルツア将軍の騎馬像制作を命じられ、1493年11月に馬だけの粘土像を完成させたそうですが、戦争で破壊されてしまいました。そのデッサンを参考に強化プラスチックで日本でつくりあげたそうです。
ご覧いただくとおわかりのように、今にも動き出しそうな迫力があります。筋肉もすごい!

名古屋国際会議場

名古屋国際会議場

名古屋国際会議場

6日の夜は病院のみんなで集まり、ひつまぶしをいただきました。美味しかったです。
名古屋の地ビール、金しゃちビールも美味でした。

きんシャチビール

きんシャチビール

また、みんなで診療も研究もがんばりましょう!

腎免疫血管内科
日高 寿美

<Vol.67>【コンゴ民主共和国から透析研修のためのチーム来日】

コンゴ民主共和国より、透析研修のために医療チームが6月26日に来日され、29日より当院で研修が開始となりました。

コンゴ民主共和国はアフリカの中でアルジェリアに次いで2番目に国土面積が大きく、アフリカ大陸のほぼ中央に位置しています。

今回、コンゴ民主共和国の首都キンサシャにある国立警察病院から、医師1名、看護師2名、臨床工学技士1名が来日され、約4週間の日程で透析医療を研修する予定となっています。

6月30日、彼らを招いて鎌倉のレストランにてwelcome partyを開催しましたが、奇しくもその日はコンゴ民主共和国の独立記念日だったこともあり、彼らの国家斉唱から開始となりました。

コンゴ共和国ウェルカムパーティ

その後、雰囲気は一気に打ち解け、日本語と英語とフランス語が飛び交い、皆思い思いに語らう楽しいひと時となりました。

終了間際には医療チームより一言ずつ自己紹介と抱負を述べて頂き、また徳州会本部でアフリカとの交渉を一手に担っており、またご自身が病理医でもあるミランガ先生からのスピーチも頂きました。コンゴ民主共和国は彼の母国でもあり、アフリカ諸国への透析支援のプロジェクトのなかで、ようやく母国にも透析医療が展開されることになったことを喜んでいると思います。

コンゴ民主共和国で、透析医療がごく普通の医療になってくれることを祈願しています。

医療スタッフの皆さん、頑張りましょう。

コンゴ共和国ウェルカムパーティ

コンゴ共和国ウェルカムパーティ

血液浄化部
守矢 英和

<Vol.66>【ロンドン上陸記】

ロンドンへ行ってきました!

2015年5月28日から31日まで、ロンドンで開催された第52回のヨーロッパ腎臓学会(ERA-EDTA)に参加してきました。会場は2012年に開かれたオリンピック会場の1つであるエクセル展覧会センターでありました。そこは、ボクシング、フェンシング、柔道、レスリング、重量挙げ、卓球などの競技が行われたホールです。ロンドンの郊外にあり、ホテルからtubeと呼ばれる狭い小さな地下鉄を2回乗り換えてたどり着きます。なので、少しさびしいところです。

ロンドン

私はポスター発表を5月29日に行いました。腎性貧血の方に使用するエリスロポエチン製剤が血管内皮前駆細胞に及ぼす影響の検討です。

ロンドン

私たちの病院に以前勤務していてくれた(このブログの昔の方に登場しておりますが)岩上先生が現在ロンドン大学に留学中で、夕食を一緒にとりました。

ロンドン

伝統的なイギリス料理のお店で、岩上先生いわく、“小林先生とキドニーパイ(牛の腎臓がパイ生地の中にはいっている)をロンドンで食べたかった”と言っており、願いがかなったと喜んでいました。私には生まれて初めてのキドニーパイでした。アンモニアの臭いがするのではないか?と想像しましたが、そんなことは全く感じずに美味しくいただきました。

ロンドン

ビッグベン

私は今回が初めてのロンドンでした。写真では知っているビッグベンやウエストミンスター寺院を実際に見ると、美しく荘厳な建物でした。さらに、行ってみたいところはたくさんありましたが、ロンドンにはGuy’s hospitalという有名な病院があります。

ロンドン

Guy's hospitalのmuseum

その病院の博物館Gordon Museum of Pathologyには、病理学の組織検体が大切に保管され展示されています。私たちが教科書で習ったHodgikin、 Addison, そしてRichard Brightという有名な3人の先生がそれぞれの病気をみつけた標本の展示がありました。なかでも私は腎臓内科医なので、Richard Bright先生(1789-1858)のところをよく見学しました。

ロンドン

Bright先生は世界で最初に浮腫や蛋白尿が腎臓の病気であることを、尿を化学的に調べることと剖検組織から推定して報告しました。なので、“腎臓病学の父”と言われる人です。今回のロンドンでBright先生の症例報告の一部を垣間見ることができ、とても嬉しかったです。

何かしら新しいことを発見し、人々の役に立てばいいな、とあらためて感じました。そして、“整理整頓はやはり非常に大切だ!“と思い、混沌とした自分の机を深く反省した次第です。

腎免疫血管内科
日高 寿美

<Vol.65>【腎内スタッフと研修医の交代】

そろそろ梅雨が近くなってきました。もう6月です。

6月には、腎臓病総合医療センターの中の人の出入りが少しありました。

まずは岡 真知子 先生。
2004年4月に入職し、10年以上も病棟や透析室で勤務し、また血液透析患者におけるアシドーシスに関する論文 [Oka M et al.: Correlation of coronary artery calcification with pre- hemodialysis bicarbonate levels in patients on hemodialysis. Ther Apher Dial 16:267-271, 2012]を投稿したり、神奈川腎研究会で優秀演題賞を受賞したりなど活躍しましたが、6月からは湘南藤沢徳洲会病院の腎臓内科に転属となりました。しかし湘南鎌倉での外来診療は継続してもらい、今後も我々グループの一員としてより活躍して頂きたいと思います。

岡先生を囲んで

前列中央が岡 真知子 先生 (透析室スタッフと)

岡先生と交代で今度は真栄里 恭子 先生が湘南鎌倉に戻ってきてくれました。

2つ前のブログで紹介がありました通り、彼女は神奈川腎研究会で2回目の優秀演題賞を受賞し、また今回の第58回日本腎臓学会学術総会でも優秀演題賞を獲得しております!! 今後、益々の活躍を期待しています。

そして研修医。

4、5月と腎免疫血管内科をローテートしていた後期研修医1年目の熊谷 知博 先生と5月にローテートしていた初期研修医2年目の鱶口 清満 先生に代わり、6月からは初期研修医2年目の宮下 紘和 先生と1年目の阿部 幹 先生が研修に来てくれました。

宮下先生は内科志望で、しかも腎臓・膠原病に興味があるとのことで、是非多くを学んで行ってください。

熊谷Drと宮下Dr

左が熊谷先生、右が宮下先生

血液浄化部
守矢 英和

<Vol.64>【5月の出来事あれやこれや】

新年度もあっという間に2ヶ月が過ぎてしまいました。
報告したいことも一杯あったのですが、これもあっという間にすぎてしまいました、、、、

ということで、最初は5月12日に行われた第18 回SK腎セミナー。

特別講演には、当院で平成8年度に内科チーフを務め、現在は水戸済生会総合病院 循環器内科部長の千葉 義郎 先生に、「一般内科医に必要な循環器医療とは」と題して講演を頂きました。

当院で研修を行った先生が、戻ってきて次世代のために講演をして頂いた事は、大変意義あることであったと思います。

千葉先生は今の職場でご活躍ですが、是非戻ってきて一緒に働かせていただきたいのですが、、、

第18回SK腎セミナー

前列最左翼が千葉 義郎 先生。前列最右翼は現在のチーフの伊藤 亮治 先生です。

次は5月21日〜24日まで開催された日本糖尿病学会。

腎免疫血管内科のスタッフからは、持田 泰寛 先生と私(守矢)が参加しました。

持田先生は、末梢動脈疾患の予後に糖尿病合併や慢性腎臓病合併がどのように影響するかを、また私は透析患者の血圧指標である週平均化血圧が、糖尿病合併患者において、より有用であるという内容を報告してきました。

会場は山口県下関市。

残念ながら地元料理を堪能する暇もなく、博多経由で戻って参りました。

日本糖尿病学会

学会会場前の立看板。
持田先生とは別行動だったので、一人での撮影です。

最後は研修医の話題。

3年目(後期研修1年目)の熊谷先生は2ヶ月間(4、5月)の、そして2年目の鱶口先生は1ヶ月間(5月)の腎免疫血管内科でのローテーションが終了しました。

総合診療医を目指す熊谷先生は、まだ初期研修が終わったばかりとは思えないほど、症例のプレゼンテーションも患者診察もソツなくこなし、また鱶口先生ももっと長く研修をしていって貰いたいと思うくらい熱心に頑張ってくれました。

他の診療科を回っても、「腎内をローテーションしただけのことはあるな」と言われるような、頼りがいのある医師になってほしいと思います。

熊谷先生、鱶口先生

血液浄化部
守矢 英和

<Vol.63>【おめでとう!真栄里先生!!~第89回神奈川腎研究会で優秀演題賞受賞~】

年に2回、神奈川県下の大学病院や一般病院の腎臓内科医、また臨床工学技士・薬剤師・栄養士・理学療法士・看護師などのコメディカルが日頃経験した症例や臨床研究を発表する神奈川腎研究会があります。今回は第89回ということで、非常に歴史があり、第1回の研究会はなんと昭和49年なのだそうです。

5月23日の土曜日の午後、神奈川県総合医療会館で第89回の研究会が開かれました。
一般演題は全部で12題、特別講演は東京医科歯科大学腎臓内科の内田信一教授の“塩分感受性高血圧症のトランスレーショナルリサーチ”というタイトルでした。

当院からは、真栄里恭子先生が“血液透析患者における血清亜鉛と骨に関する因子についての検討”ということで、発表されました。
骨の問題はCaやビタミンD、副甲状腺ホルモンなどが大きく影響しますが、亜鉛も重要な役割を果たしています。亜鉛欠乏というと味覚障害をすぐ考えますが、健常な骨の形成には亜鉛の働きも重要であることが、真栄里先生の発表からよくわかりました。

特別講演の最後に優秀演題賞の発表があり、一般演題12題の中から2題が選ばれます。そこで、真栄里先生の名前が呼ばれました。

真栄里先生、おめでとう!!

優秀演題賞受賞

真栄里先生はこのブログに以前、書いてくれました。

Vol 21の“育児は育自”というタイトルで、医師・妻・3人の坊やのお母さんをこなしているスーパーレディーです。
人にはいえない大変なことがたくさんあると思います。
ご主人はじめご家族の応援はもちろんあると思いますが、私たち同僚も応援しています。

これからも真栄里先生らしくますます活躍されますように!

優秀演題賞受賞

腎免疫血管内科
日高 寿美

<Vol.62>【内科後期研修医の歓迎会がありました! 】

平成27年5月8日、鎌倉の二楽荘でに毎年恒例の内科後期研修医の歓迎会が開催されました。

二楽荘

今年は6人もの若い先生方が入っていただきました。
それぞれ、内科での研修期間が違っていますが、おのおのが今年の意気込みを熱く語ってくれました。

歓迎会

歓迎会

その後各科の部署・先生たちから有り難いお言葉や総合内科の生い立ちなど話をしていただきました。

歓迎会

また多くのコメディカルの人にも参加していただきました。本当にお疲れ様でした。

僕は湘南鎌倉で仕事しはじめて通算10年となりますが、年々大きくなって、より良い内科チーム体制になっていると実感しています。
内科に貢献すること、そして若い人たちに負けず、今年も一年頑張ろう!そう思えた一日でした。

腎免疫血管内科
持田 泰寛

<Vol.61>【4/27 第11回 Shonan Tokyo Renal Conference 】

平成27年4月28日に、品川で第11回 Shonan Tokyo Renal Conferenceが開催されました。講演は2題でそのうちの1題は、以前当院で腎臓内科の後期研修をされた一色(旧姓古谷)玲先生が、「AKIとCKDの連関〜AKIバイオマーカーによる腎長期予後予測の検討」と題して発表されました。

会場には、以前当院で後期研修をされた歴代の先生(土井先生、根岸先生、浜崎先生、本田先生、中島先生、吉田先生)も参加されており、懐かしい話題で盛り上がりました。

Shonan Tokyo Renal Conference

Shonan Tokyo Renal Conference

年に1回の研究会で、こうして以前一緒に腎疾患診療をしてきた先生と交流をさらに深める機会があることは、非常に有意義だなと思いました。

血液浄化部
守矢 英和

<Vol.60>【湘南鎌倉総合病院腎臓内科チームへようこそ!~腎臓内科病棟・血液浄化センター合同歓迎会~】

2015年4月20日の夜、嵐の中、鎌倉芸術館近くのイタリア料理店で、腎臓内科病棟・血液浄化センター合同歓迎会を開催しました。新しく湘南鎌倉に入職された、医師・看護師さん・臨床工学技士さんの歓迎会ですが、腎臓内科や血液浄化センターで一緒に活動する薬剤師さん、栄養士さん、理学療法士さん、そして医療事務のみなさんも集まってくださり、総勢65人と2人のお子さんという大人数で歓迎会をすることができました。

湘南鎌倉総合病院腎臓内科チームへようこそ!

湘南鎌倉総合病院腎臓内科チームへようこそ!

血液浄化センター配属の看護師さんたち

血液浄化センター配属の看護師さんたち

腎臓内科病棟配属の看護師さんたち

腎臓内科病棟配属の看護師さんたち

高室技師長と若者たち

高室技師長と若者たち

小林先生とクラークさんたち

小林先生とクラークさんたち

臨床工学技士のみんな

臨床工学技士のみんな

血液浄化センターのママさんパワー

血液浄化センターのママさんパワー

病棟の池田主任は新人看護師さんたちの生年月日と名前で、性格占いをしてくれました。あたっているのかどうかは、これから一緒に働いてみてわかることですね。
若いパワーをたくさんいただいた夜でした。
司会の田村先生、幹事の岸君はじめ2年生の方々、お疲れ様でした。
それにしても、昨年末の忘年会に引き続き、歓迎会も雨風が強い嵐の日でした。誰か雨男か雨女います?それも強烈な!

腎免疫血管内科
日高 寿美

<Vol.59>【厚生労働省から認定されました!】

糖尿病による腎障害は、腎不全で透析導入になる病気の中で最も多く、40%以上を占めています。一般的には腎不全に進行する前に、蛋白尿が非常に増え、ときに浮腫が認められる時期があります。早期の段階で血糖・血圧・脂質異常症などのコントロールを行うと、糖尿病性腎症が改善することがあることは報告されてきましたが、実際には通常の尿検査でわかる蛋白尿がでてきた段階で、腎障害を改善させることは困難でした。

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小林修三副院長は1998年にLDLアフェレシス(LDL コレステロールを選択的に吸着する血液浄化療法の一種)が、糖尿病性腎症の高度尿蛋白を減少させ浮腫を改善させることを、世界で初めて報告しました。

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LDLアフェレシスは、実地医療として腎臓病総合医療センターは20年以上の経験があり、今までも家族性高コレステロール血症、閉塞性下肢動脈硬化症、巣状糸球体硬化症という難治性ネフローゼ症候群の患者様には積極的に治療を行っており安全が実証されている治療法です。しかし、糖尿病性腎症の患者様には、効果があることが予測されながらも、上記の疾患を合併していない限り、保険診療で実施することは不可能でした。

小林副院長が報告してから約17年の年月が経過して、今回、2015年4月1日に『Low-Density-Lipoprotein (LDL)アフェレシスの重度尿蛋白を伴う糖尿病性腎症に対する多施設臨床試験』が第2項先進医療【先進医療A】を取得するにいたりました。

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われわれ腎臓病総合医療センターは、全国の大学病院を含む多施設の先頭に立って、糖尿病による腎障害で大量の蛋白尿が出て困っておられる患者様に対して、先進医療を実際に始めることができるようになりました。4月17日には院内外の関係者が集まり、キックオフミーティングが行われ、この先進医療に対する準備態勢が整いました。

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先進医療Aを取得したことで、高額な費用がかかるLDLアフェレシス治療を非常に少ない患者様負担で実施することができます。以下の基準を満たす患者様の参加をお待ちしております。

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腎免疫血管内科
日高 寿美

<Vol.58>【川端先生ようこそ!~鎌倉山でのお花見会~】

2015年4月1日より、川端 千晶 先生が私たち腎臓病総合医療センターの仲間になってくれました。

川端先生、ようこそ!

川端先生、ようこそ!(前列左から2番目)

その歓迎の意味を込めて、鎌倉山にある老舗の檑亭(らいてい)に4月6日の少し肌寒い雨上がりの夕方に行きました。

小林先生と川端先生

檑亭にて~小林先生と川端先生~

私たちの病院はなんと素敵な場所にあるのでしょうか!たった15分ほど車に乗るだけで、こんなにも豊かな自然に触れることができます。そして、自然だけでなく、ひなびたたたずまいの八角堂、石仏、石塔なども見ることができました。桜は満開の時期を少し過ぎておりましたが、ひらひらと花びらが舞い綺麗でした。お料理もとても美味しかったです。

檑亭1

檑亭2

川端先生が早く鎌倉での新しい生活に慣れて、充実した時間を過ごして、大きく羽ばたいていただきたいと思います。川端先生、一緒に頑張りましょう!

腎免疫血管内科
日高 寿美

<Vol.57>【松浦先生、吉田先生 お疲れ様でした!】

ちょっと話が古くなりますが、当院での研修を終えられて大学院に行かれる松浦先生と吉田先生の送別会を3月24日、藤沢駅近くの牛タン専門店で行いました。 

送別会

送別会

鎌倉に来られた時と比較してひと回りもふた回りも大きくなった先生たち!

送別会

左から吉田先生、松浦先生

少し淋しいけれど、また大きくなった姿を私たちにみせてください。

幹事役の持田先生・田村先生、準備をありがとうございました。
持田先生おすすめのお店だけあって、美味しかったです!

腎免疫血管内科
日高 寿美

<Vol.56>【3/27-29 第31回日本医工学治療学会】

2015年3月27-29日の3日間、桜満開の広島において第31回日本医工学治療学会学術大会が開催され、当院からは小林副院長と石岡が参加して参りました。

会場横の平和記念公園

会場横の平和記念公園

以前当ブログで紹介がありましたが、2013年の第29回大会(横浜)では当院小林副院長が大会長を、大竹先生が事務局長を務め、当院スタッフが一丸となって運営した結果、学会参加者1000名を超え大盛況であったことは記憶に新しいところです。

原爆ドーム周囲

原爆ドーム周囲には外国人観光客もみられ、英語での観光案内が聞こえてきました。

今回の会場は広島平和記念公園敷地内にある広島国際会議場で、バス停を降りた後徒歩で広島市民球場跡地、原爆ドーム、原爆の子の像、平和記念公園を通り会場に入りました。

平和記念公園

平和記念公園の桜は満開でした。

第2日目には、小林副院長が『LDLアフェレシスの現状と今後の展望』と題し約1時間講演されました。第3日目には石岡が、「要望演題」では透析導入期のPADの頻度ついてABIとSPPを用いた検討を、さらに「一般演題」では症例報告をそれぞれ発表致しました。特に前者の発表後は、東室蘭サテライトクリニックの伊丹先生や、座長の内野先生より貴重なご助言を賜り、感謝と共に「世に物を問う」ことの重要性を改めて実感し、医療の発展への志を再確認した学会となりました。

腎免疫血管内科
石岡 邦啓

<Vol.55>【第29回神奈川CAPD研究会】

平成27年2月28日に横浜にて第29回神奈川CAPD研究会が開催され、当院からは当科で研修された川治 崇義 先生が演題発表を致しました。

本研究会は、今年で29回目を迎えます。1980年に日本でCAPDが導入され、1983年に透析液ダイアニールが保険適応となった2年後に本研究会が発足し、日本でも歴史的なPD研究会の一つであります。

当院からはPD腹膜炎の起因菌同定に対し、PCRを使用することによって短期間で診断し得た一例を報告致しました。
非結核性抗酸菌の診断には難渋することも少なくなく、従来の培養検査では診断に日数を要するものの、今回PCRを使用することで短期間にて診断に至りました。
PCRの使用は今後の診断に一石を投じる重要な内容で、本番では川治先生は堂々と発表されました。
PCR法はPD腹膜炎の診断においてはまだまだ浸透しておらず、今後の早期診断・治療に期待が寄せられます。

シンポジウムでは福島県立医大の中山 昌明 先生から『塩分・水分・食事管理のコツ』を、新百合ヶ丘病院の篠崎 倫哉 先生からは『PD管理の実際・院内体制』をテーマに、それぞれわかりやすく深みのあるご講演を賜り、腹膜透析の管理、PD診療の組織作り等、今後のPD診療の実践に大変勉強になりました。

表彰式では惜しくも3年連続の当院からの受賞を逃しましたものの、当科の内容・発表は他の発表者に劣らず、各研究会後に開催された懇親会では次回に向けてそれぞれ思いを語り合いました。次回の当番幹事は当院の小林 修三 先生が予定され、今回参加した当院PD診療チームの看護師、栄養士にも期待が集まります。

本研究会で学んだことを日々の診療に還元し、今後もPD診療に頑張って参ります。

研究会後の懇親会にて:中央が今回の発表した川治先生。

研究会後の懇親会にて:中央が今回の発表した川治先生。
女性陣は当院のPDチームのNS及び栄養士です。

腎免疫血管内科
石岡 邦啓

<Vol.54>【2/21 第63回 神奈川腎炎研究会】

平成27年2月21日に神奈川腎炎研究会が開催され、当院からは持田 泰寛 先生がこの研究会の初舞台を踏みました。
抗リン脂質抗体症候群に抗GBM抗体陽性を呈した症例の発表で、会場からも多くの質問やコメントをいただき、持田先生にとっても大変貴重な経験となりました。

この研究会は、二人の病理の先生(山口病理組織研究所の山口 裕 先生と、東北大学大学院の城 謙輔 先生)からの、詳細な病理的コメントがいただける大変勉強になる会ですが、ディスカッションが白熱し、予定時間を大幅に延長することが恒例の会でもあります。

研究会の終了後、山口 裕 先生からの御好意でお食事を一緒にさせていただき、当院の若手医師にとって、さらに貴重な時間となりました。

山口 裕 先生と城 謙輔 先生、それから同席いただいた名古屋第二赤十字病院の武田 朝美 先生に、この場を借りて御礼申し上げます。

神奈川腎炎研究会

血液浄化部
守矢 英和

<Vol.53>【2/14~15 フットケア学会】

皆さん、2月10日は何の日かご存知ですか?

そう、フットの日です。ということで、例年日本フットケア学会の学術集会は2/10前後で開催されますが、今年は2/14~15の日程で、日本都市センターで開催されました。

当院からは持田 泰寛 先生が医師部門で、愛甲 美穂 さんが非医師部門でそれぞれ優秀演題賞を受賞しました!! 残念ながら、最優秀演題賞は逃しましたが、非常に喜ばしい出来事でした。

懇親会では日本フットケア学会理事長である、当院 副院長の小林 修三 先生が挨拶し、その後は浅草サンバカーニバルのアトラクションが催され、大賑わいの会となりました。

フットケア学会

日本フットケア学会理事長 小林副院長の挨拶

フットケア学会

実は大会二日目の2月15日は、後期研修医の吉田 輝彦 先生の結婚披露宴がアークヒルズで催されました。
おめでとうございます。仕事に家庭に、頑張ってください!!

血液浄化部
守矢 英和

<Vol.52>【今年もスキー旅行に行ってきました!】

今年で第4回になりますが、腎臓病総合医療センターの仲間たちと新潟の湯沢温泉まで1月31日、2月1日の2日間スキー旅行に行ってきました。

今年は総勢36人(うち子供6人)と多くの人々が参加してくれました。

内訳は、腎臓内科病棟の看護師さん、臨床検査技師さん、栄養士さん、臨床工学技士さん、リハケア湘南鎌倉の師長さん、血液浄化センターの師長さんやクラークさん、腎移植外科の三宅先生と私達腎臓内科のみんなです。と言っても、みんながスキーやスノーボードをするわけではなく、温泉に心行くまでひたって、お酒を飲む、雪見酒チームもあります。とにかく行きの新幹線からみな和気あいあいの雰囲気です。

スキー旅行

東京は快晴でしたが、川端康成の“雪国”に描かれているとおり、トンネルの向こうは一変して墨絵の世界、まさに雪国でした。

GALAで滑る予定にしていましたが、吹雪で閉鎖状態(いったい、誰が雨男ならぬ吹雪男なのか!!実はこれは第2回のスキー旅行の時もそうでした。)だったので、湯沢温泉近くのリフトが1本の布場ゲレンデで、すべることになりました。

スキーチームはすぐさまホテルで着替えをして、さっそくスキー場に行きました。準備運動もせずいきなりリフトに乗って、上で写真撮影をしよう!ということで、いざ上にいきました。なんとかみんなが集合して写真を撮影!

スキー旅行

その後は自由にすべろうということになりました。

私は主に、守矢ジュニア(今度小学校1年生)と一緒にすべりました。

彼は弾丸スキーヤーで、どんな坂でもボーゲンで直滑降していき、「日高先生、ぼくはここをすべりたい」と、ポールが立っている急坂の所をすべりたがりました。

「いいよ」、と私は答え、私はそんな坂は無理とわかっているので、ゆるやかに降りていき、なんとか直滑降ボーゲンの彼に追いつくべく頑張って滑ったのですが、スキー板のコントロールに失敗し、頭から転倒。一瞬意識が朦朧としました。おそるべし、ちびっこスキーヤー!

小林先生は臨床検査技師美女軍団と仲良くすべっていると思いきや、先生も転倒している風景を発見。観察しているとなかなか起き上がらない。いや、起き上がらないのではなく、起き上がれない、ということを後でききました。そうです、腹筋が弱くなってきて起き上がれない、ってことを実は私も痛感していました。

それでも、久しぶりに風を頬に受け、スピードが加速していくのを感じるのは、非日常でワクワクしてとても楽しいことでした。学生時代はスキーリフト代のモトはとりたいと最低11本は滑る!とケチに考えていたのに、今は5本ぐらいでもう十分、と思ってしまうようになってしまいましたが。

湯量が豊富で、雪景色の露天風呂を楽しんだあと、宴会の開始です。

司会は松浦先生がしてくれました。おいしい新潟のお酒と料理に舌鼓をうっている間に、ちびっこ6人はパワーアップして、舞台にあがったり、とにぎやかです。今年のゲームは松浦先生が椅子取りゲームならぬ座布団とりゲームをしよう、と企画してくれました。病棟の看護師さんが、おしりで小林先生を座布団からはじき落としてくれたり、と大盛り上がりでした。1位はなんと守矢ジュニア!偉い、新潟の美味しいお米をゲットしたのでした。2位は検査技師の立川さんでした。

スキー旅行

そのあとは、今はやりの妖怪体操!ボーカル立川さんと舞台左は検査技師軍団プラス病棟主任さんプラス小林先生、舞台右側が三宅先生、吉田先生、松浦先生とちびっこたち。

スキー旅行

スキー旅行

最後にみんなで記念写真をとりました。

スキー旅行

さらに二次会はカラオケ、三次会はお部屋で呑むという楽しい夜を過ごしました。

翌日はスキーをするチームと、東京へ戻るチームと別れましたが、一晩を丹前と浴衣姿でくつろいで過ごすのは、職場とは違って、より仲良くなりやすい場なのだ、とあらためて思いました。

来年の第5回スキー旅行の日程はもう検討中です。1月下旬はGALAが閉鎖されやすいので、今度は2月の後半にしようか、と今から考えています。今年参加できなかった方々も、ぜひ来年、参加してくださーい!そして、幹事の松浦先生・増田さん、お疲れ様でした。

どうもありがとうございました!

腎免疫血管内科
日高 寿美

<Vol.51>【瀬戸内徳洲会病院研修報告】

腎免疫血管内科の吉田です。

昨年12月の1ヶ月間、瀬戸内徳洲会病院での離島応援に行って参りましたので、そのご報告をこの場を借りてさせていただきたいと思います。

離島応援という制度は徳洲会ならではの制度で、離島医療の人材不足を改善する目的で考案された制度のようです。具体的には離島以外で勤務する医師が一定の期間、離島にある徳洲会病院で診療を行うことを指します。

今回、私も奄美大島南端にある瀬戸内徳洲会病院で診療を行って参りました。

そこでは高野 院長が医業に止まらない地域再生の方策を模索し、伊藤副院長が地域格差を感じない医療が実現可能な環境を整え、朴澤 加計呂麻診療所長がそれらの実現の担い手として大活躍していました。

私が参ったところで大した助力にはならなかったかもしれませんが、瀬戸内徳洲会病院が抱える医療圏は地域も広大で、人数も多数です。お隣の船で25分の加計呂麻島は端から端まで車で2時間弱かかるほど大きい島でありながら中央にある徳洲会加計呂麻診療所が唯一の診療起点であり、そこで週3日の外来が行われています。さらには与路島・請島といった無医島も医療圏に含まれます。さすがに3人の常勤医のみでは疲弊してしまいます。私以外にも2〜3人の全国各地から集まった、やる気に満ちた研修医のみんなも診療をサポートして良いチーム医療が実践されていました。

そこで行われるべき医療は患者さんの社会的背景も十分配慮したものである必要が当然あり、普段の生活環境によって入院・帰宅の判断や処方内容や検査などの敷居も常にフレキシブルに対応する必要がありました。

瀬戸内徳洲会病院研修報告

左から2番目が私です

そこでは「腎臓内科」という専門の肩書きはほとんど必要とされておらず、「医師」という”診療行為のできる人間”であるということが一番重要視されていました。夜間・当直帯であれば当然その地域で発生した患者さんはどんな方でも受診してきます。子供の喘息から高齢者の肺炎、果ては交通外傷までと多種多彩な症状・疾患の方が受診されるわけですが、そこで「専門ではない」といってパスを出せる相手は車で山を越えて1時間弱の名瀬市の病院しかありません。自分の能力の客観視も含め、検査・治療機器などの診療資源と患者さんの病態を照らし合わせ、最適な医療を提供するために常に頭を働かせる必要がありました。

医師にとってある種厳しい環境ではありますが、そういう環境で医師も成長します。医師として駆け出しの頃に経験した事柄が生かされることもありました。また同時に現在はインターネットも発達しており、最新の文献にも時間差なくアクセスすることができます。“常に最善の治療を”との心がけさえあればそれが可能であることを実践しているチームがそこにはありました。

また、そういった環境では当然のように医師の環境を理解してくださる看護師・薬剤師・理学療法士・言語聴覚士・ME・栄養士の方々がいます。医師の負担を可能な限り軽減してくださる診療体制がすでに構築されており、非常に仕事のしやすいコミュニケーションの取れた環境でした。

1ヶ月という期間はあっという間で、医師としての原点が思い出させる期間であり、非常に充実した期間で、患者さんの笑顔に多く触れられた素晴らしい期間でした。たった1ヶ月でしたが、1ヶ月でも地域の皆様の診療に携われたことを誇りに思います。

具体的なエピソードは枚挙に暇がありませんが、私の心の中の宝物としておきつつ、お世話になった先生方、スタッフの皆様に感謝しつつ、また瀬戸内町に伺う機会があることを願いつつ筆を置きたいと思います。

本年もよろしくお願い致します。

腎免疫血管内科
吉田 輝彦

<Vol.50>【1/27 在宅血液透析勉強会】

1/27に庄内余目病院副看護部長の成田美保子先生を湘南鎌倉にお招きし、在宅血液透析に関する勉強会を開催しました。

きっかけは、当院に通院する維持血液透析患者さんより、在宅血液透析を是非やりたいという希望をお聞きしたことからでした。在宅血液透析の長所は以前より学会や研究会などでも理解していましたが、いざ当院で開始するとなるとハードルが高かったのが実情でした。

しかし、今回の患者さんの要望から在宅血液透析を当院でも立ち上げようということになり、まずはすでに実績のある施設の方から直接指導していただこうということになり、今回の勉強会開催の運びとなりました。

成田先生は根っからの透析医療好きで、現在の役職についても透析医療の現場を離れず、数多くの経験をなさっておられますが、その実臨床の経験に富んだ講演をしていただき、大変勉強になりました。しかし1時間の講演では聞き足りないことが多く、懇親会の場でもいろいろと質問をさせていただきました。

在宅血液透析勉強会

前列左から2番目が成田先生です。透析室、病棟スタッフと。

その後早速、1/29に在宅血液透析療法立ち上げのミーティングを行いました。多忙な日常の透析医療を続けながらですが、一歩一歩準備を進めていきたいと思います。

血液浄化部
守矢 英和

<Vol.49>【1/17 末梢循環セミナー】

遅くなりましたが、新年あけましておめでとうございます。
今年も腎免疫血管内科のブログを宜しくお願いします。

さて早速ですが、今年最初の研究会「末梢循環セミナー」が横浜みなとみらいにある、「はまぎんホール」で開催されました。

今年は、当院のフットケア指導士である愛甲 美穂さんが最初に登場し、フットケアについて講義をするとともに、巻き爪や胼胝(たこ)に対するフットケアについてカメラモニターを用い、デモンストレーションを行いました。

長年フットケアに携わった経験と、それによって培った技術をわかりやすく説明しながらケアの実践を行い、大好評でした。

重症下肢虚血肢の患者の5割が透析患者とのデータがあり、透析医療に携わる医師として、「第2の心臓」である足肢の末梢循環障害の早期発見、早期治療に心がけ、下肢切断ゼロを目指して頑張らなければと、想いを新たにした1日でした。

皆様も寒さの厳しいこの季節、カイロなどによる低温やけどなどに気をつけて、寒さに負けずに頑張っていきましょう。

末梢循環セミナー

血液浄化部
守矢 英和

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