耳鼻咽喉科
当科では鼻・副鼻腔疾患を中心に頭頸部良性腫瘍疾患、耳疾患など適応のある患者さんに対し手術を行っています。
めまい、急性難聴、顔面神経麻痺、急性炎症などの疾患に対して適宜入院や通院での点滴加療を行っています。疾患や患者さんの既往症によっては、他科とも連携して加療を行っています。
当科では悪性疾患の治療は行っておらず、組織検査や画像精査で診断をさせて頂いた上で、当院頭頸部外科、癌専門病院や近隣大学病院へご紹介させて頂いています。
患者さんへのお知らせ
難聴の遺伝子診療に関して
2023年1月より原因不明の難聴に対する原因精査と治療的介入方法の検討のため、難聴に対する遺伝子検査を開始しております。現状は主に成人の難聴を扱っておりますが、原因不明の両側の難聴(年齢に比較して聞こえ悪い、両側のメニエール病、突発性難聴など)でお困りの方、ご家族の難聴の精査をご希望される方など、お気軽にご相談いただけましたら幸いです。外来は完全予約制となっております。紹介状持参の方も含めましてまずは初診外来(担当医師:大平真也)をご受診いただきますようお願い申し上げます。受診可能な外来日のご相談に関しましては耳鼻咽喉科外来に一度ご連絡いただけましたら幸いです。
デュピルマブ外来について
鼻茸を伴う難治性副鼻腔炎の患者様に対して2020年に承認された新規治療薬となります。難病指定疾患とされている好酸球性副鼻腔炎などにも良い適応と考えられております。当院では適応の判断や導入費のご案内なども含めて専門医が判定しております。お気軽にご相談ください。
土曜日(不定期)に行っておりますため、かかりつけの御担当の先生より紹介状をお持ちでしたら耳鼻咽喉科外来へご連絡いただき、予約を取得していただけますと幸いでございます。
(担当医師:長船大士)
診療体制の変更(予約優先制)について
2021年12月1日(水)より、耳鼻咽喉科の診療体制は予約優先制にさせていただいております。
予約外でいらっしゃった場合は、予約患者様の合間に診察をさせて頂くため、待ち時間が発生いたします。
※初診は紹介状をお持ちの方のみご予約をお取り頂けます。
※紹介状をお持ちの患者様も必ず来院前にお電話にてご予約を取得の上、ご受診をお願いいたします。
(紹介状をお持ちの方もご予約がない場合はお待ち頂く場合がございますので、予めご了承ください)
※初診、及び、新たに治療を開始される患者様は予約外となります。
受付時間:7:30~11:00
診察時間:9:00~11:30
患者様にはご迷惑をお掛け致しますが、ご理解・ご協力のほど宜しくお願い申し上げます。
嗅覚・味覚障害と新型コロナウイルス感染について―耳鼻咽喉科からのお知らせとお願い―
嗅覚・味覚障害と新型コロナウイルス感染について
―耳鼻咽喉科からのお知らせとお願い―
2020年3月30日 一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会
新型コロナウイルスの感染が世界中に流行し、日本においても大都市を中心に急速に広がっています。新型コロナウイルス感染症は、発熱やせき・たん、のどの痛み、体のだるさが主な症状ですが、嗅覚(におい)や味覚(あじ)も低下することが分かり、新聞やニュースで報道されています。しかし、嗅覚や味覚の障害はインフルエンザや一般の「かぜ」でも生じることがあり、必ずしも新型コロナウイルスだけが原因ではありません。また、新型コロナウイルス感染症による嗅覚や味覚の障害は自然に治ることが多く、特効薬もありません。
新型コロナウイルス感染症における対応と注意事項をまとめましたので参考にしていただけますよう、お願いいたします。
なお、この知らせは診断や治療の進歩によって、変わることがあります。
①37.5度以上の発熱が4日以上続く場合や、咳、息苦しさ、だるさがあれば、お住まいの区市町村の帰国者・接触者相談センターにご相談ください。厚生労働省のホームページからも確認することができます。
各都道府県における帰国者・接触者相談センター紹介(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19-kikokusyasessyokusya.html
②「におい」や「あじ」の異常を感じても、発熱や咳、息苦しさ、だるさがなければ2週間不要不急の外出を控えてください。医療機関への受診も控え、体温を毎日測定し、手洗いもこまめにしてください。人と接する際にはマスクを着けて対話をして下さい。
③嗅覚・味覚障害の治療は急ぐ必要はありません。自然に治ることも多いのでしばらく様子を見てください。特効薬はありませんが、2週間経っても他の症状なく嗅覚や味覚が改善しない場合は耳鼻咽喉科外来を受診してください。
あなたとあなたの周りのみなさん、家族を守るために、ご協力をお願いいたします。
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会ホームページより転載
診療担当表
今月の診療担当表はこちら
月曜日の午後の診察は2020年3月をもって終了となりました。患者さんにはご迷惑をお掛け致しますが、ご理解のほど宜しくお願い申し上げます。
特徴
急性期疾患や手術、入院適応患者さんに対して適宜受け入れをし、加療を行っています。提携病院である東邦大学医療センター大森病院や近隣医療機関、近隣の先生方と連携を図り、湘南・鎌倉・逗子地域などの中核病院としての役割を担うことを目標に診察・加療を行っています。
診療内容
当科は常勤医2名、非常勤医師2名が交代で耳、鼻、のど、めまい疾患などを中心に耳鼻咽喉科全般の診察加療を行っています。
鼻副鼻腔疾患
主に慢性副鼻腔炎や好酸球性副鼻腔炎、副鼻腔真菌症、鼻中隔弯曲症、アレルギー性鼻炎などの疾患を扱います。
慢性副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎、鼻中隔彎曲症などの鼻副鼻腔疾患につきましては血液検査でのアレルギー検査やCT等で鼻内精査を行い、加療を行っています。
厚生労働省より2015年に難病指定を受けた好酸球性副鼻腔炎の精査や加療も行っています。
アレルギー性鼻炎に対しては、舌下免疫療法を行っています。
嗅覚障害は画像精査や静脈性嗅覚検査、基準嗅覚検査を行い、嗅覚障害の原因を突きとめ、加療しています。
手術加療は随時行っています。ナビゲーションシステムを導入し、難治性前頭洞炎や副鼻腔嚢胞、術後性頬部嚢胞、副鼻腔乳頭腫、慢性涙嚢炎(涙嚢鼻腔吻合術)などの疾患に対しより安全に手術を行っています。
外傷による眼窩底骨折や眼窩内側骨折、鼻中隔外鼻形成術に対しても手術を行っています。
難治症例の場合は提携病院でもある東邦大学医療センター大森病院 和田 弘太教授をはじめ各専門分野医師を招聘し、行っています。
中内耳疾患
主に突発性難聴、耳鳴症などの内耳疾患、滲出性中耳炎、慢性中耳炎や真珠腫性中耳炎、耳硬化症などの中内耳疾患を扱います。
真珠腫性中耳炎や慢性中耳炎、耳硬化症など中耳疾患は画像精査などを行い、必要に応じて手術加療を行っています。
難聴や耳鳴、耳閉感などの症状について聴力検査や耳鳴検査などを行い、診断加療を行っています。突発性難聴の場合は入院、外来での通院点滴加療を行っています。また、難聴の程度により、高気圧酸素療法も併用して治療を行っています。高度難聴やめまいを伴っている場合は入院加療をお勧めしています。
検査の結果、加齢性難聴と診断された場合は必要に応じて補聴器をお勧めしています。毎週火曜日、木曜日に補聴器外来(完全予約制)を行っており、補聴器専門店と連携して補聴器の試聴、相談、フィッティングを行っています。
咽喉頭、口腔疾患
主に急性扁桃炎、喉頭浮腫、急性喉頭蓋炎などの急性疾患や声帯ポリープやポリープ様声帯、声帯結節などの疾患を扱います。
急性扁桃炎や扁桃周囲膿瘍、喉頭浮腫、急性喉頭蓋炎などの急性期疾患の場合は患者さんの状況や所見により、外来通院、入院での点滴加療を行っています。慢性扁桃炎に対しては手術を随時行っています。
声帯ポリープや声帯結節、ポリープ様声帯などの喉頭疾患に対しては保存的な加療を行い、改善が困難な場合は手術をお勧めしています。
めまい疾患、顔面神経領域疾患
主に良性発作性頭位めまい症や前庭神経炎、突発性難聴に随伴しためまいや顔面神経麻痺に随伴しためまい(ラムゼイハント症候群)等を扱います。
めまい、平衡機能障害については、赤外線CCDカメラやMRI等を行い、診断、加療を行っておりますが、平衡機能検査等の精密検査が必要な場合は、適宜専門施設へご紹介させて頂いております。
顔面神経麻痺では耳小骨筋反射検査で麻痺の程度や障害部位を精査し、内服加療ないしは外来通院、入院で点滴加療を行っています。筋電図検査での予後の診断も行っています。顔面神経麻痺にはめまいや難聴を伴う場合があり(ラムゼイハント症候群)、入院加療が望ましいと判断した場合は随時入院での加療を行っています。
頭頸部腫瘍疾患
耳下腺や顎下腺などの唾液腺良性腫瘍や悪性腫瘍の頸部リンパ節転移、喉頭癌、咽頭癌、副鼻腔癌、悪性リンパ腫などを扱います。
良性腫瘍性疾患の場合、細胞診や組織診、画像精査等を行い、手術加療が必要と診断した場合は適宜当科で手術を行っています。
頭頸部悪性腫瘍疾患につきましては、当科では現在、癌治療は行っておらず患者さんと相談の上で当院頭頸部外科、癌専門病院や近隣の大学病院を紹介させて頂いています。
悪性リンパ腫は当院血液内科にご紹介させて頂いています。
診察日
当科の受付開始時刻は7時30分から、外来診療時間は9時から11時までとなっております。木曜日は完全予約制でしたが、4月より通常通り外来を行うことになりました。
時間外にご紹介頂く場合は当院耳鼻いんこう科までご一報を頂けたら幸いです。金曜日は手術日の為、休診となります。
当科で対応が困難な場合は救急総合診療科とも連携し、随時受け入れを行っています。
学会など、医師の都合により予告なく変更となる場合がございます。患者さんにおかれましてはご希望医師を受診される場合は事前に必ずご確認の上で、ご来院して頂けますようお願い申し上げます。
スタッフ
部長
認定等 |
耳鼻咽喉科専門医、指導医 |
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所属学会 | 日本耳鼻咽喉科学会、日本睡眠学会 |
専門分野 | 耳鼻咽喉科一般 |
所属学会 | 日本耳鼻咽喉科学会、頭頚部外科学会 |
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専門分野 | 耳鼻咽喉科一般 |
所属学会 |
日本耳鼻咽喉科学会、日本睡眠学会、日本鼻科学会 |
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専門分野 | 睡眠時無呼吸症候群、鼻科手術 |
認定等 | 顔面神経麻痺相談医、補聴器相談医、めまい平衡医学会認定相談医 |
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所属学会 |
日本耳鼻咽喉科学会、日本耳科学会、日本顔面神経学会、日本めまい平衡医学会、耳鼻咽喉科臨床学会、日本頭頸部外科学会、日本鼻科学会 |
専門分野 | 耳科手術、聴覚、鼻科手術 |
認定等 | 日本耳鼻咽喉科専門医、指導医 |
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所属学会 | 日本耳鼻臨床学会、日本口腔咽頭科学会、日本耳科学会、日本鼻科学会、日本アレルギー学会、日本頭頸部学会 |
専門分野 | 鼻副鼻腔疾患、頭頸部等の嚢胞性疾患、OK-432硬化療法 |