血管造影検査2(DSA/脳)
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概要
脳血管造影検査では、カテーテルと呼ばれる細い管のようなものを、肘または足の付け根の動脈から血管内に挿入して目的部位まで進め、造影剤を注入することで血管が描出されます。
さらに骨などを消すための処理をすることで血管のみを映し出すことができます(DSA処理)。
ここではこの技術を用いて頭頸部血管病変の診断および治療を行っています。
検査装置
こちらの装置は新病院開院と同時に新規導入されたもので、床置き式の常識を覆す自由度の高い、ワイドなCアームポジショニングレンジにより患者さんを動かすことなくあらゆる検査に対応し、スピーディーでスムーズな検査が可能となりました。
また、高度な画像処理により鮮やかな透視・撮影像が得られるだけでなく、臨床目的に応じた被ばくの低減が図れます。
特徴
CT・MRIなどの画像診断により脳出血・脳梗塞・血管の狭窄が疑われた場合、より詳しく脳の血管の走行や流れ、さらには病変部位を特定するために脳血管造影による診断が行われます。
これにより治療が必要と判断された場合は脳血管内治療専門医のいる脳卒中診療科による治療が行われます。
こちらで行われる主な治療としては、頸動脈の狭窄に対する頸動脈ステント留置術(CAS)・脳動脈瘤に対するコイル塞栓術・脳動脈の狭窄および閉塞に対する経皮的脳血管形成術・急性期脳梗塞に対する血栓溶解療法などがあります。
当院では24時間CT・MRI検査が可能であり、脳卒中診療科医師だけでなく、看護師・放射線技師も常にオンコール体制にあるため時間を選ばず、いつどんな時でも高度な脳血管内治療が行える国内有数の医療機関としても知られています。