呼吸器内科
呼吸器疾患全般に対して、科学的・実証的根拠に基づき、患者さんに寄り添った医療を提供します。
呼吸器内科 主任部長
略歴 | 1999年3月 北里大学医学部卒業 1999年5月 北里大学病院 内科研修医 2001年4月 けいゆう病院 内科常勤医師 2003年6月 国立がんセンター中央病院 内科レジデント 2006年4月 国立がんセンター研究所 リサーチレジデント 2008年4月 北里大学医学部 呼吸器内科学 助教 2009年9月 米国Weill Cornel Medical College留学 2012年9月 北里大学医学部 呼吸器内科学 助教 2014年1月 北里大学医学部 呼吸器内科学 講師 2020年8月 北里大学医学部 呼吸器内科学 診療准教授 2021年4月 湘南鎌倉総合病院 呼吸器内科 部長 |
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認定等 |
日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医・指導医 |
呼吸器内科 部長
略歴 | 2000年3月 鹿児島大学医学部卒業 2000年4月 聖路加国際病院 内科レジデント 2004年4月 公立陶生病院 呼吸器内科 専攻医 2006年4月 鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 呼吸器内科 2015年4月 亀田総合病院 呼吸器内科 部長代理 2017年1月 亀田総合病院 呼吸器内科 部長 2017年11月 湘南鎌倉総合病院 呼吸器内科 部長 2019年6月 新久喜総合病院 呼吸器内科 部長 2021年4月 総合南東北病院 呼吸器内科 科長 2023年3月 湘南鎌倉総合病院 呼吸器内科 部長 |
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認定等 |
日本内科学会 総合内科専門医 |
呼吸器内科 医長・リウマチ膠原病内科 部長
資格 |
日本リウマチ学会 リウマチ専門医・指導医 |
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所属学会 |
日本内科学会 |
医員
資格 | 日本専門医機構内科専門医、厚生労働省認定緩和ケア研修会修了医、神奈川県難病指定医、日本呼吸器学会呼吸器専門医 |
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所属学会 | 内科学会、呼吸器学会、リウマチ学会、気管支内視鏡学会 |
(非常勤)
略歴 | 2006年3月 日本医科大学 医学部 卒業 2006年4月 関東中央病院 初期研修医 2008年4月 日本医科大学付属病院 呼吸器内科 専修医 2009年10月 日本医科大学千葉北総病院 内科 助教 2010年10月 茨城東病院 呼吸器内科 医員 2012年1月 日本医科大学千葉北総病院 内科 助教 2015年4月 日本医科大学大学院 医学研究科 入学 2018年4月 等潤病院 内科 医員 2019年4月 東京医科大学病院 呼吸器内科 助教 2019年9月 日本医科大学大学院 医学研究科 修了 2021年6月 東京医科大学病院 呼吸器内科 講師 2022年4月 湘南鎌倉総合病院 呼吸器内科 医長 |
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認定等 |
日本内科学会 総合内科専門医 |
診療時間(予約制)
- 当科は予約制となっております。
当科の特色
呼吸器疾患は、肺がん、悪性胸膜中皮腫などの腫瘍性疾患、間質性肺炎(肺線維症)などのびまん性肺疾患、気管支喘息などのアレルギー性疾患、喫煙関連の慢性閉塞性肺疾患(COPD:Chronic Obstructive Pulmonary Disease)、細菌やウイルスによる肺炎、結核などの感染性疾患、気胸・胸膜炎などの胸膜疾患など非常に幅広く、その治療方法も、様々な薬物治療から外科手術、放射線治療など多岐に渡ります。当科では各医師が専門領域を持ちながらも、全ての呼吸器疾患に対して、個々の患者さんの状況に合わせて、総合的に医療を提供しています。そのため、医師、看護師、薬剤師、理学療法士・作業療法士、ソーシャルワーカーなど多職種協力により、病状や全身状態、生活様式、社会的背景など多方面から検討を行い、チーム医療を結集して適切な診断と最善な治療を実践しています。また、次世代を担う人材の育成や臨床研究を通じて医学の発展にも貢献していきます。
当院は、日本呼吸器学会認定施設、日本呼吸器内視鏡学会認定施設、地域がん診療連携拠点病院になっています。
1.胸部異常陰影
CT、MRI、PET-CTなどの画像診断、呼吸器内視鏡(気管支鏡)、局所麻酔下胸腔鏡などによる病理組織診断を行い、確実な診断により、最適な治療につなげることができます。
気管支鏡検査は年間300件程度実施しており、EBUS-GS(ガイドシース併用気管支腔内超音波断層法;下図)やEBUS-TBNA(超音波気管支鏡ガイド下針生検)を導入し、微小病変やリンパ節病変の診断が可能になっています。
また、胸水の原因検索、胸膜病変の確実な診断・治療のため、局所麻酔下胸腔鏡検査も行っています。
2.肺がん
肺がんを主とした胸部悪性腫瘍の診療は、呼吸器外科・放射線腫瘍科・IVR(インターベンショナルラジオロジー)科・臨床病理科と合同でキャンサーボードという診療会議を行い、患者さんひとりひとりの状況を踏まえて徹底的に議論した上で連携して、診断から治療まで包括的に集学的治療を実践しています。
肺がんの薬物療法は、近年、細胞障害性抗がん薬、がん遺伝子変異に合わせた分子標的治療薬、免疫チェックポイント阻害薬など治療選択肢が増えて、治療内容が複雑になっていますが、患者さんそれぞれに最適な治療法を提案し、最善な治療を提供しています。
3.間質性肺炎
間質性肺炎は肺線維症など含め多様な病型を含んでいますが、その多くは原因不明であり、また治療も困難な疾患です。難治性・進行性の症例も多く、抗線維化薬や免疫抑制薬を中心とした総合的な治療を行っています。また、膠原病・リウマチ疾患に関連して全身疾患としてみられる肺病変にもリウマチ科医師とチームを組んで診療に取り組んでいます。
4.気管支喘息
呼吸機能検査や呼気NO測定、アレルギー検査など含め、総合的に診断を行い、重症度に応じた適切な治療を行います。吸入ステロイド薬、長時間作用性β2刺激薬などを適正に使用することで、喘息発作を良好にコントロールすることができるようになっています。また、重症例には経口ステロイドや生物学的製剤の使用も行っています。
5.慢性閉塞性肺疾患(COPD)
症状に応じて、禁煙、薬物療法、呼吸リハビリテーションなどの治療を継続的に実践します。また、慢性閉塞性肺疾患(COPD)は肺炎など気道感染ならびにそれに伴う心不全を併発して増悪することも多く、総合的な治療が必要となります。さらに患者さんの病状によって呼吸不全が認められる場合には、在宅酸素療法も行います。
地域の皆様へ
当科は関係各科と密に連携して一体となった呼吸器診療を行っており、科学的・実証的根拠に基づき、最も効果的な治療を患者さんの状況に合わせて提案し、実践しています。