放射線医学研究部
研究の概要
X線の発見(1895年)、放射能の発見(1896年)、ラジウムの発見と精製(1898年)を契機として始まった放射線医学は130年足らずの歴史を持つ医学の新しい分野です。20世紀後半に物理、化学、生物学、機器工学、コンピューター・情報科学の発展と相まって画期的な進歩を遂げた放射線診断(画像診断)学、放射線治療(放射線腫瘍)学、核医学は現在の日常診療に不可欠です。放射線医学のさらなる発展と高度化を推進するために基礎研究が必要です。当研究部は放射線医学3分野の高度化に必要な技術開発と共に放射線の防護管理の研究も進めています。先端的機器の有効利用と精度管理、放射性医薬品の開発、放射線の効果・生物影響を評価するモデルの開発と応用、放射線防護技術の高度化が重要な研究課題です。医学物理士(後藤紳一、鈴木俊介、新田和範、八木橋貴之研究員)、薬剤師(並木勇太研究員)が医師、化学の専門家と協働して湘南アイパークおよび先端医療センター放射線関連施設を活用して基礎研究に取り組んでいます。院内の放射線科医・診療放射線技師・看護師と協力し、院外の専門家とも連携して研究を進めます。
スタッフ紹介

湘南鎌倉総合病院 湘南先端医学研究所 放射線医学研究部 主任研究員
略歴 |
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学位 |
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職歴 |
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社会活動 |
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主な所属学会等 |
日本核医学会 会員、日本放射線技術学会 会員、PETサマーセミナー 会員 |
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主な受賞 |
1993年5月 第33回日本核医学会総会会長賞 |
研究費 |
【厚生労働科学研究費】 |
研究テーマの概要 |
放射線化学及び核医学を基に臨床に用いられる診断および治療薬剤の開発及び研究がテーマ:18F-AMT(18F-αメチルタイロシン)の腫瘍診断薬剤の開発および18F-MT(18Fメタタイロシン)のドパミン代謝診断薬剤の開発を行った。 |
業績一覧 | |

放射線医学研究部・臨床研究部主任研究員、放射線腫瘍科 部長
略歴 |
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主な所属学会等 |
日本放射線腫瘍学会、日本医学放射線学会、日本核医学会 |
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認定等 |
日本医学放射線学会放射線治療専門医、日本核医学会核医学専門医、第一種放射線取扱主任者、日本医師会認定産業医、日本乳がん検診精度管理中央機構検診マンモグラフィ読影認定医 |
研究テーマの概要 |
中性子捕捉療法は、中性子とホウ素の核反応を利用した放射線治療で、近年、臨床への実装が進んでいる。本研究の目的は、患者由来腫瘍組織(patient-derived xenograft)を有精鶏卵に移植することで、中性子捕捉療法の効果を高精度で予測できる動物モデルを確立することである。このモデルを用いることで、中性子捕捉療法と放射線増感剤の併用療法を探索する。 |
業績一覧 | |

放射線医学研究部 主任研究員、臨床研究センター臨床研究部主任研究員
学位取得 2018年3月 博士(医学)
略歴 |
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主な所属学会等 |
日本医学放射線学会、日本放射線腫瘍学会、日本癌治療学会、日本婦人科腫瘍学会、日本量子医科学会、日本中性子捕捉療法学会、北関東医学会、日本粒子線治療臨床研究会 |
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研究費等受賞 |
2021年日本放射線腫瘍学会 梅垣賞 |
研究テーマの概要 |
粒子線治療の普及、発展、最適化のために粒子線治療の治療成績の解析、dose-volume histogramの解析、adaptive therapyの開発、化学療法との相乗効果の研究等を行っております。 |
業績一覧 | |