放射線治療
湘南鎌倉総合病院の放射線治療
陽子線治療
陽子線はある深さで線量のピークを迎えて止まるという性質があり、この止まる位置は陽子線のエネルギーを変えて調整することができます。このピークとがんの位置を一致させれば、その周囲の正常組織の線量を下げることができるため、がんには多量の放射線を当てることで根絶を期待し、正常組織には副作用を出さないように細かな調整を行っていきます。陽子線はがんに高線量を当てつつ周囲の正常組織の線量を抑えることができる理想的な放射線と言えます。
トモセラピー
トモセラピーでは、腫瘍の形に合わせて放射線を照射することができます。強度変調放射線治療 IMRTという技術を用いて、コンピュータ制御によって放射線の形状、強度を複雑に変化させつつ、360度方向から照射します。このことによって、多くの放射線を腫瘍に集中させ、周囲の正常臓器にはできるだけ放射線を照射しないようにします。結果的に腫瘍に対する放射線治療効果を高め、副作用を低減することができます。
小線源治療(RALS)
小線源治療(RALS)は悪性腫瘍に対する放射線治療の一つで、腫瘍のごく近くから放射線を当てるため、大量の放射線を照射することが可能となり、効果的に腫瘍細胞を死滅させることができます。一方では、放射線が遠くに広がらないので、周囲の正常組織の被ばくは最小限に抑え、副作用を軽減することが できます。