腎免疫血管内科で糖尿病性腎症治療の先進医療Aを取得しました。
【腎免疫血管内科最新ニュース】
「Low-Density Lipoprotein (LDL)アフェレシス療法の重度尿蛋白を伴う糖尿病性腎症に対する多施設臨床試験」が2015年4月1日先進医療Aを取得しました。
糖尿病性腎症は透析導入疾患第1位で、如何にして糖尿病性腎症の進展を抑制し透析導入を阻止するかは、社会的医学的急務です。
LDLアフェレシスが糖尿病性腎症の高度尿蛋白を有意に減少させることを
世界で初めて報告したのは1998年当院小林副院長でした。それから約17年が経過し、国民的課題となっている糖尿病性腎症の治療としてLDLアフェレシスが先進医療Aを取得するに至りました。
今回、当院腎免疫血管内科は、全国多施設の先頭に立って、
「重度尿蛋白を伴う糖尿病性腎症に対するLDLアフェレシス療法の多施設臨床研究」のテーマで先進医療Aを取得し、実地診療に用いることとなりました。
患者さんの負担は非常に小額で行えますので、以下の対象となっておられる方の参加をお願い致します。
参加基準>(以下のすべてを満たす方)
1 他の治療で改善しない高度尿蛋白を有する糖尿病性腎症の方
(尿蛋白3g/g クレアチニン以上あるいは畜尿での1日尿蛋白3g/日以上)
2. 血清クレアチニン2mg/dl未満
3. 薬物治療下で血清LDLコレステロール値が120mg/dl以上
4. 20-75歳の方
主な除外基準>(これに該当する方は参加できません)
1. 治療対象となりうる糖尿病性増殖性網膜症のある方
2. 心筋梗塞や脳卒中発症から6ヶ月以内の方
3. 過去にLDLアフェレシス治療を受けたことがある方
4. 重症心不全または不整脈、重症高血圧や低血圧で体外循環が困難な方
5. 糖尿病以外の原因でネフローゼ症候群と診断された方