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腎臓内科ブログ

<Vo.11>【女性の力は世の中を明るくする】

腎臓内科
2011.07.20

女子サッカーなでしこジャパンが強敵アメリカを制して優勝した。
東日本大震災から明るいニュースが無かったのでとても嬉しい。
昭和39年のあの東京オリンピックを思い出した。
女子バレーボールチームだ。私は小学校3年生。テレビにしがみついて見ていた。
白黒だったけれど迫力満点の映像でサーブやレシーブ、セッターやアタッカーの動きまで覚えている。
最後は敵のオーバーネットで決まった。
アナウンサーは2回オーバーネット・オーバーネットと連呼し、選手は飛び上がってキャプテン河西選手の周りに集まってきた。
僕らもテレビの前で飛び上がった。一緒に見ていたおばあちゃんまで飛び上がった、ような気がした。
日本は世界一なんだ。バレーの世界一は国の世界一、家族の世界一、自分の世界一のような錯覚まで持った。
いずれにせよ、勇気と希望が湧いた。どちらも女子だ! 
男はダメだ。男は段取りを整え女性がそこで存分に「ふるまえる」ような舞台を作れば必ず成功する。
どちらも監督は男性だった。女子バレー鬼の大松監督は今回の監督とは違う。
でも待てよ。女子ソフトボールもシンクロナイズドスイミングも女性の監督。
一度、女性の監督が男子チームの監督をやってもらえば案外いいのかもしれないな。
猫とネズミの喧嘩のように思えた。
大きくて牙を向く猫に小さくてちょこまかうっとおしいくらいに動き回るネズミがやっつけたのだ。
アマは言い訳するがプロはやり方を考える。
そういえばテレビでやっていた猫とネズミの「トムとジェリー」を思い出す。
「トムとジェリー、なかよく喧嘩しな」のタイトル音楽は今でも頭にこびりついて忘れられない。
何より選手が楽しそうだ。PK戦では監督の信じられない笑顔!
わたしも監督としてこれが大切だと思った。
「怒りは究極の無知」だとどこかの坊さんが言っていた。
まー、負けてもともと、そう思ったのか、あるいはここまで来た以上、存分に楽しもうじゃないかと思った結果の笑顔か。
それを見せてリラックスさせようとして狙った効果なのか。どちらでもいい。
なんでも、世界一になるには普段の地道な努力と本番でのリラックス、楽しむくらいの余裕と平常心が大切だ。
なんでもお金で換算し、物でしか価値のわからない現代の唯物的思考はこうした優勝という無形の価値をどう換算するのだろう。
経済効果は1兆円とはじきだしたエコノミストがいる。そんなものじゃない。
計り知れない価値だ。計れないから計算する意味もないし不可能なのだ。
優勝はひとが元気になるすべての根源である。
そういえば、榛原でやったことは職員に元気を出してもらう努力をしたことだ。
職員を褒めちぎったことだ。こうした行動が今の病院の成功につながっていると信じている。
残った職員一人一人はたいへん優秀なのだからわけはない。
わが腎内も世界一をめざそう。ところで、腎臓内科がなぜ腎免疫血管内科になったかをお話ししましょう。
うちの腎内は腎炎から腎不全・透析医療はもちろん、膠原病の腎障害はたまた腎不全に合併する心血管障害全体を見ていこうとしたものです。
それに、手に技のないわれわれにとって早期発見はとても大切なことです。
目に見えないものを病態から考えて早期に見つけようと思うと、種々のバイオマーカーやら内皮機能など見て次を予測します。
合併症を診るということはなるべく他科にまかせず自分たちで総合的な医療を展開しようと思うことが大切であり、思うだけでなく、勉強すること、そして教わりながら誰も考えつかなかった新しい診療を編み出そうとする進取の気性が大切です。
アフェレーシスや再生医療はその極致です。腎不全は多血管病なのです。
そして何よりわが病院では縄張りのない自由闊達な診療を推奨しています。
こうしたわけで腎免疫血管内科にしたのは腎臓を窓口として免疫学的考えにもとづく診療を行い、
さらに合併症として多い心血管の問題を血管生物学から診療をしようということです。

腎免疫血管内科

そういえば、当科では勉強会を兼ねてよく外で食事をとります。
最近、思う事は、懐石・イタリアン・フレンチ・中華など、みんながどんな食べ物を食べたいのか聞いていなかったことを反省しています。
ひょっとしたら焼き肉とかお好み焼きとかそんなものを食べたかった人もいるのかもしれません。
今度は聞いてみなければ。

腎免疫血管内科

死ぬ前に何を食べたいかは聞いてみた。岩上先生はイカ、古谷先生はチンジャオロースー、
持田先生は桃、大竹先生はおにぎり。
私は何だったと思います? 黄色いものです。わかる人返信ください。

腎免疫血管内科

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副院長
小林 修三

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