腎臓内科ブログ
<Vol.86>【タンザニア腎移植医療チーム来日】
腎臓内科
2017.05.27
5月8日(月)にタンザニアから医療チームが来日されました。
以前にタンザニア国内に血液透析を広めるため、「血液透析チーム」が来日されましたが、今回は腎移植を同国で初めて施行するために「腎移植チーム」が湘南鎌倉総合病院に研修のために来たのです。
まず第一陣として医師3名と看護師1名が来日し、湘南鎌倉総合病院で小林修三先生や日高寿美先生の指導のもと、数日オリエンテーションと研修を行ったあと、東京女子医科大学で実践経験を積んでもらうことになっています。第二陣は7月に来日予定です。
タンザニアをはじめ、サブサハラの国々では腎移植はおろか、急性腎不全や慢性腎不全に対する腎代替療法が充分に受けられない状況があります。
またエイズや結核などの感染症が問題となっている中で、免疫抑制剤投与による管理が重要な移植医療を推進していくためには幾多の困難が待ち受けていますが、「生命だけは平等だ」の精神で、アフリカの国々でも移植医療が受けられるよう、突破口を開いていかなければならないと思います。
同日夜にはささやかながら懇親の場をもうけましたが、多くの職種が参加し会話が盛り上がりました。
是非、腎移植医療だけではなく、日本の文化にも触れていただきたいと思います。
血液浄化部
守矢 英和